Photography & Text : Kenji Ishikawa  Design : Atsushi Miyasaka / Produce : Yasushi Ozaki / Published : Shogakukan

石川賢治さんと言えば、学生時代や新人の頃に、
その美しい月の光の写真で感銘を受けた写真家です。
お仕事をご一緒できるとは思いませんでした。

自然を相手にした写真は、本当に皆さんご苦労されており、
命をかけた写真ばかり。
石川さんの撮影も相当大変なようです。

まず、満月は年に12回しかやってこない。
そして晴天とは限らない。
さらに月の光を捉えるためには目立つ光源がほかにあってはならない。

この条件をクリアするために、
天候の良い満月の夜に、風景の中に誰もいないへき地のような場所で、
だだ一人シャッターを切るような作業になります。

ウユニ塩湖に様な地平まで人の気配がないような場所で夜に迷ってしまったら命に関わります。
そのようなご苦労の上にこのストイックな写真が出来上がっています。

ご本人もとてもストイックで妥協のない方で、色校正時の天候や場所のこだわりや、
写真の外の余白の吟味等ご一緒していて大変勉強になりました。

厳しくこだわりがあるばかりでなく、巨匠にも限らず対等にお話しくださり、
僕が腰痛で苦しんでいたときも治療院をご紹介くださるなど、そのお優しさも身に滲みました。

装丁はとにかく美しく青く。
高精細印刷で美しい発色の青を再現しました。
後半の読み物ページは紙質をかさ高の手触りのある軽い紙を使い、
前半の硬質で鮮やかな艶の青い世界を際立たせるバランスにしました。

 

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