Photography Text : Junji Takasago / Design : Atsushi Miyasaka / Produce : Yasushi Ozaki / Published : Shogakukan

写真家の高砂淳二さんは、コラムも抱腹絶倒。
旧作ではかなり笑わせていただきましたが、今回は生涯をかけて追うことになった虹との出会い、
しかも月の光で現れる夜の虹との不思議な出会いを、美しい写真とともに語ってくれる一冊になりました。

一人の青年が様々な人との出会いと対話から、ハワイや北米の古の先人たちの英知に触れ、
最後に夜に現れる不思議な虹にたどり着きます。

写真家ではなく、著述家としての高砂さんの本であるので、
写真集ばかり作っているチームで、文芸的な佇まいにトライしていきました。

また、書籍で高砂さんの虹追いの追体験をするのは難しいのですが、
帯の下に隠れているナイトレインボー、カバーの袖にそっと見えている鮮やかな虹など、
装丁としても虹を探す旅の追体験をするような仕様はできないかと思いました。

「夜の虹」という淡い存在を印刷で表現するために、黒の中に浮かび上がる鮮やかな色彩を作りました。
ここはCMYKのバランスと黒の乗りのバランスが大変難しく、
ちょっとしたインクの盛り具合でどうにでも転んでしまいます。
最後に乗せるニスも、鮮やかな色彩の上にグロスニスか、色彩以外の部分にマットニスかという判断もあったり、
その他紙質とのなじみも含めて印刷担当の文化堂さんには大変お世話になりました。

 

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