Photography : Junji Takasago / Design : Atsushi Miyasaka /Produce : Yasushi Ozaki  / Published: shogakukan

自然写真家の高砂淳二さんは、引き算のできる写真家です。
その引き算の創作で海の世界を写真に収め、まとめたのがこのBLUEです。
タイトルもミニマムです。

高砂さんお写真を見た小さな女の子が「お母さんのおなかの中みたい」とつぶやいた出来事が発端で、
この写真集が生まれました。
青の記憶とでも言えてしまうような、なぜか懐かしい青い世界です。

写真集では順番などの構成もやらせていただくことが多いのですが、
この本はとても悩みました。
と言うのも基本的に美しい青がテーマで、並べて眺めてもそこには起承転結も山場もありません。
どれもすごく良い写真。全部主役。

写真は10枚以上並べたら「流れ」が必要になると思うので、
なんとか興味深く最後まで流れていく構成を考えようと思いました。

高砂さんにはちょっと申し訳なかったのですが、写真をトリミングさせていただき、
白い余白と美しいブルーとの対比、写真の大きさの強弱で物語を妄想していきました。
小さな光として深海に現れた「ボク」が最後は海上にまで上昇し、大きな世界を見渡すという物語です。
生き物の進化を連想させる流れです。

装丁的には、とにかく青が美しく光沢のある佇まいにしたかったので、
カバーや帯のPP加工をかなり厚めに仕上げていただいています。

本当にシンプルで美しい写真ばかりで、
高砂さんの写真がインテリアとしても人気が高いのがよくわかります。